アメリカの費用について:米国特許
2018年05月30日
アメリカの代理人の費用はいろいろで、表面的にはどこが高い、安いという差が出るようですが、そういう差の実態は分かりづらいですよね。私どもでは日米と両方で事務所をやっていますのでアメリカでの実態というのは大体想像がつきます。アメリカにはアメリカの生活の背景があります。日本の仕事のやり方は通用しない理由があるのです。
例えば、中間応答費用が$1200の事務所、$2400の事務所。私が思うに、初心者レベルの実務者でも前者は4時間以上はかけませんし、かけられません。後者も同様で8時間かけるかもしれないけれども、8時間以上はかけません。それが実態です。
で、実際には、私どもが経験する範囲では、なかなか8時間では終えられないものです。$1200でやるところは、どなたか他の人が内容を検討して対策を進めているのであり、$2400でやるところは、そこそこは自身で対応するとしても、本当に必要な時間まではかけられないというところだと思います。
$2400くらいで、きちんと丁寧に仕事をし、直接の仕事になっていないことでも丁寧に相談に乗るということは到底無理です。当所も、アメリカでアメリカ人を雇用していましたが、この壁は越えられませんでした。当所は、こういったいきさつを経て今の状態になっています。オーバーワークは当たり前です。こんなことアメリカ人(アメリカに住んでいる人であって日本人でも同じです。仕方ないのです。)にはやってもらえません。
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